最終更新日:2024年12月4日
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司会:
それでは、ただいまより神戸空港国際チャーター便につきまして、スターラックス航空様との共同会見を開始いたします。
本日の全体時間は質疑応答を含め約30分程度を予定しておりますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
それでは、最初にまず、会見出席者を御紹介いたします。
皆様から向かって右手、劉允富スターラックス航空最高戦略責任者でございます。
続きまして、久元喜造神戸市長でございます。
それでは、はじめに久元喜造神戸市長より、神戸空港につきまして、御説明をさせていただきます。
久元市長:
今日は神戸空港国際チャーター便への就航計画表明といたしまして、スターラックス航空さんとの共同会見を開催させていただくことになりました。御出席をいただきましてありがとうございます。
今日はまず、スターラックス航空最高戦略責任者でいらっしゃいます劉允富さんにお越しをいただきました。劉允富最高戦略責任者、ようこそ神戸にお越しいただきまして、ありがとうございます。
まず、私から前座の説明をさせていただくわけですけれども、既に11月25日の定例記者会見で、第2ターミナルの供用開始日、そしてベトナムのチャーター便について御説明をいたしました。
改めての御説明になりますが、神戸空港は、開港以来、国内線のみの運航が可能でありましたが、2022年9月の第12回関西3空港懇談会におきまして、2025年春からの国際チャーター便の運用開始、国内線の発着枠の拡大が決定をいたしました。2030年の前後には、国際定期便の運用が開始されることとなっております。神戸市といたしましては、現在、新しいターミナルの整備、エプロンの拡張を進めているところです。
既に発表させていただきましたが、現在、国際チャーター便の就航計画といたしましては、去る9月24日に大韓航空さんの表明があり、11月25日にはベトジェットエアの旅行商品が販売をされるということをお知らせ申し上げました。
今日は、新たに台湾のスターラックス航空さんが台湾の航空会社として初めて神戸空港への就航計画の表明ということになりました。スターラックス航空さんは、2018年に設立をされた台湾で最も新しく、成長著しい、フルサービスの航空会社と承知をしております。
具体的には、スターラックス航空さんの紹介、また、今回の就航計画につきまして、この後、最高戦略責任者の劉允富さんから表明をしていただくことになりました。この後、劉允富さんから説明をしていただくことになりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
司会:
ありがとうございます。
それでは、続きまして、劉様よりこのたびの御説明を賜りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
劉最高戦略責任者:
久元市長、河原局長、そして御臨席の皆様、こんにちは。
本日は、スターラックス航空の神戸就航発表会に御出席いただき、誠にありがとうございます。本日は神戸市とスターラックス航空にとって非常に重要な節目の日でございます。来る2025年、神戸空港が国際化する歴史的な瞬間に合わせ、スターラックス航空は台湾の航空会社として初めて神戸に就航することをここに表明いたします。この輝かしい節目を皆様とともに迎えられること、そして皆様からの御支援、御協力を心より感謝申し上げます。
神戸は魅力あふれるすばらしい町です。六甲山の雄大な景色、世界的に有名な神戸牛、歴史ある異人館街など、神戸は独特な文化と国際的な雰囲気に満ちています。さらに、神戸は日本の重要な港湾都市として観光と商業が融合した一大拠点であるとともに、周辺都市と結びつき、京阪神の大都市圏を形成しています。スターラックス航空は台湾桃園空港から毎週3便、台中空港からは毎日、神戸への路線を開設いたします。スターラックス航空は台湾と神戸を結ぶかけ橋となり、観光と経済の高揚を一層促進できると信じております。
また、神戸の皆様にもぜひ台湾を訪れていただきたいと願っております。台湾は美しい自然景観と豊かな文化を持つほか、美食の楽園としても知られております。そして何より、台湾の人々が大切にしているホスピタリティーの精神にふれ、人々の温かいおもてなしと家族のような温もりを感じていただけることでしょう。
最後となりますが、御列席いただきました皆様に改めて心より御礼申し上げます。スターラックス航空は、神戸線の開設を大変楽しみにしております。私たちは既に洗練された革新的なサービスを提供を目指しており、多くのお客様に神戸の魅力、そして弊社が誇るラグジュアリーなサービスをお楽しみいただけることを願っております。お客様の旅行がよりすばらしい思い出となるよう全力を尽くしてまいります。本日は誠にありがとうございました。
これからスターラックス航空日本支社、松本が弊社の概要と新たに就航する神戸線についてお話しさせていただきます。
松本ディレクター:
弊社スターラックス航空は2018年に台湾で設立した新しいフルサービスの航空会社でございます。本社は台湾の台北にありまして、台湾桃園空港でございます。現在、約5,000名の社員が勤務しておりまして、今年の10月25日に台湾証券取引所に上場いたしました。
弊社の会長、張國煒は現役のパイロットでございまして、整備士のライセンスも有しておりますので、弊社としては最高水準の安全性を追求しております。機内サービスに関しても、自宅のような心地よさをコンセプトとしておりまして、新感覚でラグジュアリーな空の旅をお届けいたします。
弊社の保有機材を御紹介します。弊社が現在保有している機材は24機ございますが、今月12月、あと2機導入する予定でございまして、年末まで26機まで拡大する予定でございます。そして、2027年の上半期まで、旅客機に関して約倍の48機まで拡大する予定でございまして、そして、A350Fの貨物専用機も導入しておりまして、2027年より順次導入してまいります。
先ほど弊社允富より挨拶にも少し触れておりましたが、ここで正式に発表いたします。2025年4月、神戸空港第2ターミナル開港日初日より、弊社スターラックス航空が台北桃園空港から、そして台中空港から2路線を同日に開設することを目標として進めてまいります。台北桃園空港から週3便、台中空港から毎日運航となります。機材に関してはエアバス社の単通路の最新鋭機材A321neoを使用する予定でございます。
弊社は現在、日本路線に関して、北が札幌、南は沖縄まで、計10拠点から台湾まで定期便、あるいは定期チャーター便を運航しております。神戸に関しては、弊社日本において第11拠点となる予定でございます。
弊社国際ネットワークに関して、台湾拠点に東南アジアの主要都市、そしてアメリカの西海岸まで運行しております。今後、神戸から台湾を経由して、そして弊社ほかの運航都市にも足を運んでいきたいと考えております。
これから弊社の機材及び機内サービスについて、簡単に御紹介させていただければと思います。
先ほど御紹介いたしました神戸線に御使用するA321neoの機材に関しては、ビジネスクラス8席、エコノミークラス180席、計188席の機材でございます。そして弊社、A321neo機材以外にエアバス社のA330neo、そしてA350-900の機材を保有しておりまして、全て環境に優しく、燃費のいい機材でございます。今後の販売状況に応じて、機材の大型化も可能でございます。
神戸線に使用するA321neoの機材は、単通路のナローボディの機材でございますが、ビジネスクラスはフルフラット、そしてエコノミークラスの全席にも個人用テレビが備え付けられております。また、機内Wi-Fiサービスも提供しておりまして、ビジネスクラスのお客様には無料で無制限にお使いいただけまして、エコノミークラスのお客様に関しては、テキストのメッセージであれば、無料でお使いいただけます。
そして、5つのサービスについて御紹介します。五感で楽しんでいただくサービスを御提供しております。
順次に御説明させていただきますと、視覚に関しては、台湾の著名なデザイナーに手がけられておりまして、デザイン性だけではなく、機能性の優れたユニフォームとなっております。
そして聴覚に関しては、イギリスの有名なジャズミュージシャン、ピーター・ホワイトさんに作曲いただきまして、計6曲ございますけれども、離発着、いろんなシチュエーションに合わせて機内のほうで放送させていただいております。
そして味覚に関して、星つきのレストランや有名な飲食店とコラボいたしまして、機内食を提供しております。現在、東京成田線に関してファーストクラスとビジネスクラスに関して、東京老舗人形町今半のすきやき懐石料理を機内食として御提供しております。今後、機会がございましたら、ぜひこちら神戸の地元料理を弊社の機内食に取り入れていきたいと考えております。
そして触覚に関して、ドイツの有名な車メーカー、BMWのグループ会社デザインワークスにデザインいただいておりまして、高級感のある機内内装になっております。
そして嗅覚に関して、台湾の有名なフレグランスブランド、P.Sevenさんに監修いただきました弊社オリジナルの機内フレグランスを弊社の機内で御体感いただけます。先ほど御紹介いたしました、弊社3種類機材ございますけれども、実は機材によってフレグランスを変えております。
以上となりますが、来年4月、誇りある神戸線の就航を通じて、新しいつながりを神戸市とともに築き上げたいと考えておりますので、今後ともスターラックス航空をよろしくお願い申し上げます。
記者:
劉さんに何点かお尋ねできたらと思っております。1点目なんですけれども、今回、神戸への国際チャーター便の就航計画を発表されましたが、神戸就航を決められた理由について、まず教えていただけますでしょうか。
劉最高戦略責任者:
御質問ありがとうございます。まず、神戸線に関しては、今まで京阪神のお客様に関しては関西空港しか御利用いただけなかったんですけれども、神戸空港の開港に合わせまして、(関西の)第2の玄関口としてこれから開設されるわけでございますので、弊社はよりたくさんの選択肢をお客さんに与えるために、そしてより利便性のある神戸空港を皆様に御利用いただくために今回、路線開設に至りました。
今後、神戸空港の開港に合わせまして、弊社就航によって、神戸だけではなく関西、京阪神のエリアのお客様、観光だけではなくビジネス渡航のお客様にもぜひ御利用いただきたく、利便性のある路線を皆さんに御提供したいと考えております。
記者:
今回の運航計画では台北を毎週3便、3往復という理解でよろしいですかね。台中は毎日運航ということなんですけど、これは毎日1往復でしょうか。
劉最高戦略責任者:
そのとおりです。
記者:
これは恐らく、関西空港のほうから台北に毎日2便ですから2往復運航しているので、それで今回台中をデイリー運航にされたのかなと思うんですが、そういう理解でよかったですか。関西空港が台北に毎日2便運航されていると思うんですけど、ということを踏まえて今回台北は週3で台中はデイリーということなんですか。
劉最高戦略責任者:
今回、台北3便に決められたことに関しては、弊社保有機材によるものでございます。先ほども御紹介いたしました、弊社はこれから機材の導入もどんどん進めてまいりますので、今後台北、神戸に関しては増便計画もこれから進めさせていただきますし、あと弊社はナローボディ、小さい機材だけではなく大型機材も保有しておりますので、これからの販売状況によって大型機材の導入も今、検討しております。
記者:
次に神戸のポテンシャルについて伺えたらと思うんですけれども、需要をどのように見ていらっしゃるのかというところをお尋ねできたらと思っています。インバウンドに関しては非常に活況だというのは理解しているんですけど、アウトバウンド、日本から台湾に行かれる需要というのがどれぐらい見込んでいらっしゃるのかというところも含めてお願いいたします。
劉最高戦略責任者:
初期段階に関しては、やはりインバウンドが多くなることを予想しております。それは為替レート、経済の環境にもよりますけれども、今後、経済の状況が変われば、そしてこれから弊社、台湾のほうでも広くPRしていきたいと考えておりますので、これからアウトバウンドも拡大していきたいですし、観光だけではなく、ビジネス利用の方も、これからぜひ拡大していきたいと考えております。
記者:
もう1点だけ、すみません。
価格帯について、どのぐらいまで想定されているのかというところと、あと個人向けの販売というのを考えていらっしゃるのかというところをお伺いいたします。
劉最高戦略責任者:
まず、運賃に関してはマーケットに決められておりますので、これからマーケットの状況によって決めていきたいと思います。先ほど私のパワーポイントでも御説明させていただきましたが、弊社のサービスに関して、ラグジュアリーサービスを提供させていただいておりますので、そのサービスに合う運賃、これから決めさせていただきたいと考えております。
そして、FIT販売に関しては、弊社、実は今検討しておりまして、これから個札販売に関して解放させていただく予定でございますので、これから国に対して申請させていただきます。
記者:
久元市長とミスター劉に1問ずつお伺いします。
まず市長なんですけども、今回スターラックス就航に伴う、経済ですとかへの期待を改めて教えていただきたいのと、前回のベトジェットエアの発表から10日ほどで第3弾ということで、次もまた年内に新しい発表が期待できるのかどうかをお願いします。
久元市長:
まず、今回のスターラックス航空さんの就航計画は、もちろん大変ありがたいことで歓迎を申し上げたいと思うんですけれども、スターラックス航空さんが就航計画をされるということをお聞きをして、その具体的な就航計画の内容は予想を上回る内容であったと感じています。
まずは神戸と台北と台中、2都市に就航していただくと。台湾桃園国際空港を使って、この桃園国際空港に週3便、それから台中空港とは毎日就航していただけるということで、しかも実は今日、初めて今お聞きをしたわけですけれども、4月18日から、ターミナルがオープンする初日から就航していただけるという、今初めて聞きましたけれども、これも大変うれしい驚きですね。神戸経済にももちろんプラスの影響があると思いますし、神戸経済だけではなくて、やはり関西全体にとっても、非常に、既に関空に就航していただいているわけですが、関西では2番目の、ここに玄関口ができるということは、関西全体にも観光。観光は、允富さんからお話がありましたように、インバウンドだけではなくて、アウトバウンドも見込まれる、それからビジネスの交流にもつながっていくということで大変期待ができます。
最後の御質問につきましては、今お答えする材料はありません。
記者:
ミスター允富にお伺いします。神戸空港玄関にたくさんの台湾の方が来日すると思います。京阪神という名前が挙がりましたけども、例えば神戸ですとか京都、大阪以外で、スターラックスとして関心を持っている、注目している都市、兵庫県内のまちというのは何かありますか。
劉最高戦略責任者:
関西空港からお越しいただく方に関しては、京阪神を回られる方が多いと思いますけれども、これから神戸空港の開港に合わせまして、京阪神だけではなく、より西の部分、例えば中国地区、あと四国までお客さんを連れていきたいと考えております。
話を戻しますと、やはり、神戸空港を開港いたしますので、お客さんに神戸にゆっくり御滞在していただきたいと考えております。今朝も少し散策させていただきましたが、神戸にたくさんの美しい景観、美食、そして生活スタイルもとても気に入りましたので、これからそういった魅力的な部分に関しては、台湾のお客さんにきっと好きになっていただけると思いますし、これから神戸空港の路線の就航に合わせまして、ぜひそういったお客さんを神戸市にお連れしたいと考えております。
そして、インバウンドだけでなく、これから弊社としては、アウトバウンドのお客さんも、ぜひ弊社便を通じて、台北だけではなく、東南アジア、そしてアメリカまで足を運んでいただきたいと思いますし、こういった目標に関しては、私としてはとても自信を持っております。
記者:
まず、久元市長に伺えればと思うんですが、久元市長にとっての台湾の印象であるとか、これまでの経験などあれば教えてください。
久元市長:
あまり個人的な経験を言うと少し恥ずかしい面もありますが、私は高1のときに、もう半世紀以上前ですけれども、作文の懸賞金が当たりまして、10万円だったんですけど、10万円を何に使おうかと。台湾に行こうと思って、一人で高1の春休みに沖縄を経由して。そのとき沖縄は日本ではありませんでしたけれども、沖縄を経由して台湾に船で渡ったことがあります。2週間ぐらい滞在しました。本当に夢のような、もう一日一日のことを鮮明に覚えております。台北の町並み、それから屋台とかおいしいレストラン、物すごく親切な台湾の方々、台中にも台南にも行きましたね。カオシュン、高雄にも行きました。知本温泉という温泉もあって花蓮にも行きました。山の中にも日月潭とか、こんな話をずっとしていていいのかどうか分かりませんが、とにかく台湾には鮮烈な若いときの思い出があります。
残念ながら社会人になってからそういう機会はなかったわけですが、神戸市長になって1度、台湾へのシティーセールス、それから、港湾の交流やオペレーションの勉強をするということで、高雄に参ったことがあります。そのときの滞在は大変短かったんですけれども、未来に向かって疾走していく台湾の姿、台湾経済の姿というものを目の当たりにいたしまして、大変感銘を覚えました。そういう台湾と今回、神戸空港から航路が2都市に開設されるということを、繰り返しになりますが、大変喜んでおります。
記者:
それから、劉さんにも伺えればと思うんですが、今回の搭乗に向けて目標としているもの、これからのビジョンというところも含めて教えてください。
劉最高戦略責任者:
現時点で今後の搭乗率については申し上げにくいですけれども、実は弊社は今、日本のマーケットに関して平均の搭乗率で約85%、ピークであれば90%を超える数値で推移しております。特に関西空港に関して、先月の平均ロードファクター91%を達成しておりますので、こういった高い搭乗率のファクターであること、弊社がとても自信がある路線と今考えております。
弊社、神戸空港が開港することを伺った際から、積極的に神戸へ路線を開設する意向を神戸市に表明したわけでございます。
記者:
関空の90%超えというところも踏まえて、同等の水準を目指していきたいと、そういう理解で合っていますか。
劉最高戦略責任者:
それに対してはとても期待しておりますし、そういう数値が達成できれば弊社は神戸の路線に関して増便を積極的に検討していきたいと考えております。