里親制度

最終更新日:2024年9月17日

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里親制度とは

里親制度は、一時的または長期的に家庭での養育が困難になった子どもを里親の家庭に受け入れて養育する制度です。
※里親家庭への子どもの委託(養育をお願いすること)は、児童福祉法に基づき、児童相談所が行います。
※民法上の養子縁組とは異なり、里親と里子の間には法律上の親子関係が生じるものではありませんが、里親委託を経て養子縁組を行う場合もあります。

里親家庭での養育による効果

家庭での養育が困難な子どもを里親家庭に委託することにより、子どもの成長や発達にとって、次のような効果が期待されています。

  • 特定の大人との愛着関係の下で養育されることにより、自己の存在を受け入れられているという安心感の中で、自己肯定感を育むとともに、人との関係において不可欠な、基本的信頼感を獲得することができる。

  • 里親家庭において、適切な家庭生活を体験する中で、家族それぞれのライフサイクルにおけるありようを学び、将来、家庭生活を築く上でのモデルとすることが期待できる。

  • 家庭生活の中で人との適切な関係の取り方を学んだり、身近な地域社会の中で、必要な社会性を養うとともに、豊かな生活経験を通じて生活技術を獲得することができる。

里親の種類

里親には、次の種類があります。

養育里親

保護者のない子どもやその他の理由によって保護者が育てることができない子どもを養育する里親

専門里親

養育里親のうち、虐待、非行、障害などの理由により専門的な援助が必要な子どもを養育する里親
※養育里親として3年以上の養育経験があること等の要件あり

養子縁組里親

養子縁組によって子どもの養親となることを希望する里親

親族里親

両親が死亡や行方不明などの理由により、一定の要件を満たす親族が里親となって養育する場合の里親

里親になるには

里親になるには、一定の要件を満たしていることが必要です。
里親になることを希望される場合は、指定の研修を受講後に申請書等を提出していただき、審査によって適当と認められれば、里親として登録・認定されます。

要件

  1. 里親委託を必要とする子どもの養育についての理解と熱意、子どもに対する豊かな愛情を有していること
  2. 経済的に困窮していないこと
  3. 法定の里親研修を修了していること
  4. 里親本人またはその同居人が欠格事由(※)に該当していないこと

※欠格事由…一定の刑罰を受けていないこと、子どもの虐待を行っていないこと

  • 里親に実子がいる場合や夫婦共働きの場合なども、要件を満たしていれば、里親になることはできます。

里親登録から委託までの流れ

1.相談・制度の説明

お住まいの地域を管轄する児童相談所(神戸市の場合は「神戸市こども家庭センター」)にご連絡ください。
里親制度の内容や手続についてご説明します。

2.研修の受講

里親登録希望者は、法定の研修を受講する必要があります。

3.申請・登録

児童相談所への申請後、家庭訪問その他の調査と審査を行い、里親として登録します。

4.子どもとのマッチング・交流

子どもの状況にあわせて、児童相談所が選定した里親登録者が、子どもと面会・交流します。

5.委託の決定・支援

子どもと里親登録者の気持ちや状況を確認後、児童相談所が里親委託を決定します。
委託後も、児童相談所や里親支援機関等が里親による子どもの養育を支援します。

里親になった後のサポート

里親による子どもの養育は、その里親家庭だけで行うものではなく、児童相談所や地域の関係機関などと連携しながら子どもを育てていくものです。
神戸市では、市が指定した里親支援機関や里親支援専門相談員が、里親家庭への家庭訪問などのサポートを行っています。
これらの里親支援機関や里親会などが主催するサロンやイベントなどを通じて、里親家庭が交流できる場も多くあり、里親同士で子育ての相談などをすることもできます。

里親として子どもを養育するための費用

児童相談所からの委託を受けて里親が子どもを養育する場合、一定の費用が支給されます。
 
里親種別 里親手当 一般生活費 その他
養育里親 月額90000円 乳児 
月額60670円

乳児以外 
月額52620円

受託支度費
教育費
医療費
就職支度費
大学進学等自立生活支度費等

 
専門里親 月額141000円
養子縁組里親
親族里親
なし
※上記は2024年度の単価です。金額は年度によって変更される場合があります。

関連資料

問い合わせ先

神戸市こども家庭センター
Tel:078-599-7300
公益社団法人家庭養護促進協会(神戸事務所) 
Tel:078-341-5046
家庭養護促進協会(神戸事務所)ホームページ

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