神戸市に広がる里山は、社会経済環境の変化により、その維持が困難になってきています。そこで神戸市はこの里山を、あるべき姿で未来につないでいくために、里山再生の技術継承や子どもが里山に親しむことのできる拠点づくりを行います。
神戸の里山を未来へつなぐ
神戸市は、市域の4割を森林が占め、また西北神地区には農村地域が広がるなど、市街地からわずか30分程度の距離に、里山が存在している自然豊かなまちです。里山には、水田や畑、森林、ため池、草原などの様々な自然環境があり、暮らしの中で人々が農業を営んだり生活の糧として山の恵みを得ることを通じて維持されてきました。
しかし、社会・経済環境の変化によって、日々の暮らしで里山を利用する機会が減ったこと、土地所有者の高齢化や農村地域の人口減少によって、里山環境の維持が困難になってきています。そこで神戸市はこの里山を、あるべき姿で未来につないでいくためのプロジェクトを始動します。
田畑や森林、集落が混在し、人々が暮らす中で維持されてきた里山の風景
力を合わせて「DIY」する
かつての里山は、地域コミュニティを核とした共同体の手による生産活動や手入れによって、いわば「DIY」で維持されてきました。これからの時代の里山づくりにおいても、時代に合った形での共同体による関わりが重要です。里山再生拠点は、この拠点づくりから、行政・団体・企業・個人などさまざまな主体が、同じ場に集い、自分たちの持つ力を合わせて行うDIYの方法で進めていきます。拠点で使われる小屋や遊具などもDIYで作っていく予定です。
多様な主体の手による「DIY」で次世代へ。
拠点は都会からアクセス良好で集いやすい場所に
今回のプロジェクトでは、市街地からアクセスしやすい場所に里山再生の拠点づくりを行います。市街地との近さを活かし、これまで里山に足を踏み入れることのなかった、子どもから大人まで、あらゆる世代が気軽に集い、里山への関わり方を学べる拠点になります。この拠点が、里山への「玄関口」となり、これからの時代の里山づくりを推進していくための拠点として機能していくことを目指します。
都市と里山をつなぐ玄関口として、未来に羽ばたく拠点に。
里山を体感し、里山再生のための知恵や技術を養う
里山再生拠点は、日々の営みでの関わりが薄れてしまった里山を、子どもから大人までが、里山に関わる人たちと交流し、道具に触れ、遊びながら、もう一度身近な存在にしていくための施設です。その中で、大人は森林整備や農業に関する伝統的な知恵や技術を学び、子どもは全身を使って遊びながら身体感覚や自然との向き合い方などを養います。
確かな技術や知恵を継承し、次世代の里山再生を担う人材に。
五感で感じて、学ぶ、実践の場。
これからの時代の里山づくりに向けて
また、この施設は最新のテクノロジーを積極的にとりいれ、水などのインフラも自給できるサステナブルな拠点を目指し、これからの時代の里山づくりに向けた実証の場としての役割も担います。
サステナブルなインフラで、これからの里山づくりへ。
知恵や技術を継承し、人を育て、里山の再生につなげていきます。
イラスト/西山 優音
プロジェクトへの参画・支援の募集
ふるさと納税による応援
寄附の申し込みは、
各ふるさと納税サービスから手続きをお願いします。
各サイトから申し込む際、寄付の使い道として「1.SDGs~未来に向けた画期的なプロジェクトを、そんなSDGsが神戸の流儀~」を選んでください。
ガバメントクラウドファンディングによる応援
ふるさとチョイスGCFのページから申し込みをお願いします。返礼品も選ぶことができます。
いただいた寄附金は、里山再生拠点の整備のためのアドバイザー・講師の招聘や資材等に係る経費・運営に係る経費などに使用します。
企業版ふるさと納税による応援やプロジェクトへの参加
神戸市外に本社がある企業が、神戸市のプロジェクトに寄附をする場合、税軽減が受けられます。
また、企業や個人の方からのプロジェクトへの参加もお待ちしています。
関心のある方はページ下部のお問い合わせフォームからご連絡ください。