2019年度の受賞者

最終更新日:2024年12月4日

ここから本文です。

功労賞(2名、2団体)

武田 純子

神戸市東灘区
重度の障害を持つ子どもの親として、障害者の自立支援や障害を持つ子どもの家族のつながりを進めていく重度心身障害児(者)父母の会での活動を1985年から開始し、2014年からは会長を務めるなど、障害を持つ子どもの家族への支援の輪を広げる活動をされている。
また、2002年にはNPO法人にじのかけ橋を設立し、生活介護事業や居宅介護事業を通じて障害者の日中活動の場を提供してこられたほか、2019年4月には、重度障害児対象の放課後等デイサービス事業所を立ち上げ、積極的に障害児者の支援に尽力されている。
さらに、市が障害福祉計画を策定するにあたって設置している神戸市障害者施策推進協議会の委員を長らく務め、神戸市療育ネットワーク会議の委員にも就任するなど、障害者福祉の向上に大きく貢献されている。

中野 則子

高砂市
阪神・淡路大震災後、兵庫県看護協会が独自の方式で始めた「まちの保健室」活動を県下全域に拡充し、看護ボランティアによる市民の健康サポート活動の定着に努められた。
1999年から3年間は、同協会の保健師職能理事として、地域住民の健康増進・疾病予防に寄与するとともに、介護保険制度開始準備として介護支援専門員の育成や啓発活動に取り組み、時代の要請に応じた看護提供体制を確立された。
2013年からは同協会の会長として、「神戸市看護のともしび賞」の選考検討会座長に就任し、神戸市内で不足する看護師の確保対策に積極的に取り組んでこられたほか、潜在看護師に対する「合同就職・復職説明会」を開催するなど、看護師の確保を通じて地域医療の発展・向上に尽力された。
加えて、神戸市保健医療審議会をはじめとする審議会や委員会にも看護職の専門的な立場で参画し、神戸市の保健医療行政に大きく貢献されている。

一般社団法人 神戸市医師会

神戸市中央区
全国初の取り組みである認知症「神戸モデル」の診断助成制度の創設について、自己負担無く認知機能検診と認知機能精密検査を受診できる2段階方式とすることや、第1段階の地域の身近な医療機関から第2段階の専門の医療機関に繋ぐ仕組みなど制度の設計に尽力された。
さらに、実施医療機関の募集・選定、医療機関への説明会開催、診断に必要なオリジナルの帳票類の作成及び医療機関間の連携構築など、制度の運用についても尽力され、多数の医療機関が事業に参画することとなり、地域でのより身近な受診体制が整備された。
こうした取り組みにより、市民の早期受診や認知症への理解が進み、神戸市が掲げる「認知症の人にやさしいまちづくり」の推進に大きく貢献されている。

神戸市シルバーサービス事業者連絡会

神戸市中央区
保健、医療、福祉の連携による適切な介護サービスを安定的に供給するため、1999年3月に設立され、20年の長きにわたり事業者間の連携・相互補完を図り、情報の共有とサービスの質の向上に取り組んでこられたほか、専門研修を随時実施し、各サービス事業者が抱える課題の解決に尽力されている。
また、神戸市市民福祉調査委員会介護保険専門分科会をはじめとする審議会や委員会にも多数参画し、日々の業務を通じて蓄積した介護現場の実態を踏まえ、専門的立場からの意見・提言を発信するなど、市民福祉の向上に大きく貢献されている。

(50音順 敬称略)

奨励賞(3団体)

株式会社 川重ハートフルサービス

神戸市中央区
2013年9月に、川崎重工業株式会社の特例子会社として、一般事務請負や清掃作業を主な事業として設立された。
「社員がいきいきと働き、人々が笑顔になる会社を目指して」をスローガンに、仕事を通じて社員の可能性が開花し、社員も幸福を感じることができる会社であること、また、会社に関わる人々が笑顔になることを目指し、様々な業務の開拓に取り組んでおられる。
2018年3月には、障害者の定着支援のための職場環境提供に向けた先進的な取組みや、積極的継続的な障害者雇用の推進、障害者が活躍できる企業としての信頼性・社会性を兼ね備えていることが評価され、全国で9番目となる「障害者活躍企業認証」を取得された。
また、障害のある社員は設立当初より大幅に増え、働く意欲と能力を有する障害者の社会参加と経済的自立の促進に向け、今後一層の発展と活躍が期待される。

株式会社 トーホーウイング

神戸市東灘区
2013年12月に、トーホーグループの障害者雇用の中核を担う会社として、障害者の方々の雇用機会を拡大し、安心して就労できる職場環境の確保を目的として設立された特例子会社である。
健常者・障害者が一つのチームを編成し、互いに協力し合い、得意分野を生かしながら業務を遂行することで、チーム内で互いを尊敬しあう関係作りに取り組んでおられる。
またグループ内の中途障害者のリワークに際し、トライアル復帰の場としても活用されているほか、障害者雇用・教育のノウハウを蓄積し、ジョブコーチ(企業在籍型職場適応援助者)派遣などを行い、障害者雇用に大いに貢献されている。
2016年度より、神戸市多数障害者雇用企業の認定を受け、施設の日常清掃・定期清掃に取り組むなど業務の拡大に努め、障害のある社員は設立当初より大幅に増え、働く意欲と能力を有する障害者の社会参加と経済的自立の促進に向け、今後一層の発展と活躍が期待される。

神戸松蔭女子学院大学

神戸市灘区
2008年度から神戸市と連携した地域子育て支援拠点である、子育て支援フリースペース『まつぼっくり』を運営されている。
週5日子育て支援の場を開設し、育児相談や講座などに加え、学生ボランティアの受け入れ・養成や、異世代交流の取り組みを行うなど、地域の活性化に大きく貢献されている。
専任のスタッフが4名常駐し、「お楽しみ会」など子どもたちとその保護者が楽しく参加できるプログラムを実施しており、大学の教員や学生が保育を実践する場としても活用されている。
これらの活動を通じ、子育て世代の支援と地域の活性化に貢献されており、今後一層の発展と活躍が期待される。

(50音順 敬称略)