最終更新日:2024年6月25日
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夏になって鳥の種類もかなり減りましたが、夏にしか会えない鳥もいます。写真は公民館近くの田んぼでのコチドリです。スズメくらいの小さな鳥で、目の周り(アイリング)の鮮やかな黄色がチャーミングです。夏になると伊川や明石川の小石の多い河原で産卵し、子育てします。ヒナは小石の色に溶け込んで、双眼鏡でもみつけるのは困難です。しかし人や天敵が近づくと、気を引くために親鳥が鳴いたり、負傷したふりをするため、その周辺にいるということがわかります。
写真は桜満開の明石公園剛ノ池近くのコゲラです。スズメくらいの
大きさで、最小のキツツキです。白黒の地味ですが美しい模様の鳥
で、木の中の虫や実などを食べます。普段はシジュウカラなどの
カラ類と一緒に行動することが多いようです。近くの木の上から
「ココココココ」と木を突っつく音がしたらコゲラです。
「ズイーッ」という声で鳴きますので、注意深く観察しましょう。
写真は公民館の北へ5分の田んぼのヒバリです。3~4月の春になると「ピーチクパーチク♪ヒバリの子♪」の歌のとおり、小さな身体に似合わず大きないい声で鳴いています。まっすぐ上空に上がって「ピーチクパーチクチチブチョイチリリ」と鳴いて、自分のテリトリーを主張します。鳴き終わるとスーッとまっすぐに降りてきます。
今年は暖冬でしたが、野鳥にとって冬はエサの少ない試練の日々。そんな冬を耐え抜いて、ようやく春を迎えました。写真は明石公園剛ノ池近くの梅林でのメジロです。抹茶色の身体に眼の周りが白の小鳥で、色からよくウグイスと間違われます。小さなくちばしの中にある先がスポンジ状になった舌で花の蜜を吸います。みかんなどの果実も好物です。さあ!メジロに会いに梅林に出かけましょう!
真冬の到来とともに、野鳥も増えてきました。写真は、明石公園のルリビタキ(雄)です。雄は全体の青とお腹のオレンジのコントラストが美しいです。夏の間は北海道や亜高山で過ごし、冬になると明石公園にも現れます。お気に入りの枝から飛んでエサを取って、その後同じ枝に戻るという、他のヒタキ類と同じ習性を持っています。
12月に入り、明石公園周辺にも冬鳥が増えてきました。9日の親子野鳥観察会の日には、ユリカモメが飛来しました。12日には昨年数羽しか見られなかった「ミコアイサ」が、剛ノ池で倍以上観察されました。下の写真の白い方がオスです。「巫女」の衣装のように真っ白で目の周りが黒。パンダのような愛嬌のある模様です。潜って魚を捕まえるのが上手で、潜る瞬間、尾羽がカモノハシの尾のようにしゃもじ型になります。
下の写真は、公民館近くの電線に止まった「モズ」のオスです。最小の猛禽類で「キイキイ」「ギュンギュン」という鳴き声がモズの「高鳴き」と言われます。カエルや虫を捕まえて尖った枝などに突きさす「早贄(はやにえ)」とうい行動で有名です。その目的は、エサが減る冬季に食べるためと言われていましたが、繁殖の際、メスの人気を得る行動でもあることが分かってきました。
玉津南公民館の北東部の田んぼにいます。 |
写真は公民館近くの伊川にいるコガモのオスとメスです。日本に渡来する鴨の中では最も小さな鴨です。11月に来た時はオスの模様はメスと同じでしたが、冬の間に美しい青と赤茶の模様に変わりました。お尻の白の斑点も美しい鳥です。もうすぐ北へと帰って行きます。