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最終更新日:2023年12月19日
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私たち航空機動隊員は、市民の方々の安全安心を守るため、常に技術や知識の習得に努めています。
ただし、それらだけでは人命救助の任務は果たせません。
あらゆる災害に対応できるよう、隊員は、勤務時間前や休憩時間を使って航空隊エプロン内を走ったり筋力トレーニングを行って、日々体力の向上に努めています。
2022年10月30日、「神戸BOKOMIフェスタ」が神戸学院大学ポートアイランドキャンパスで開催され、航空機動隊も参加しました。
展示ブースでは当隊の仕事をお子様にも理解していただけるように編集した当日限定のムービーを上映しました。
また、救助訓練では、消防防災ヘリコプターにより要救助者を吊り上げて救出する迫力ある活動を間近で見て頂くことができました。
当隊の隊員にとりましても多くの方々と触れ合い、防災について直接伝えることができる良い機会となりました。
ヘリコプターから地上に降下する航空機動隊員は、基本的に2名1組で行動します。その内、1名は救急救命士の資格を有しており、気管挿管や薬剤投与といった特定行為を実施することができます。
今回は、少ない人員でも迅速かつ的確な救急救命処置が行えるように、救急救命士の資格を持たない隊員が、救急救命士の特定行為の補助を行うための習熟訓練を実施しました。
J:COM株式会社に、ヘリコプターを使った山岳救助訓練の様子を取材して頂きました。インタビュアーはターザン山下さんです。最後に一瞬だけマスクを外して記念撮影を行いました。放送日は8月9日火曜日11時から(再放送14:00~/17:00~/20:30~/23:00~)、ライブニュース兵庫で放送される予定です。
8月11日は「山の日」です。登山をされる方は、熱中症や道迷いに十分注意してください。
モクモクとした積乱雲を見ると夏を連想します。積乱雲は、夏の日差しが地面を暖めることで上昇気流を発生させ、水蒸気を含んだ空気を上空に運び、その水蒸気が上空で冷やされ氷の粒になることで発生します。青空に浮かぶ見事な夏雲ですが、その下では激しい雨や雷、竜巻などの突風のおそれもあります。天気の急変に十分ご注意下さい。
茨城県防災航空隊の4名の救助隊員が視察に来られました。当隊と同じくBK117-C2型ヘリコプターを運用する航空隊です。互いの技術を確認することをはじめ、茨城県防災航空隊からのパワーポイントによる情報提供からは、たくさんの学びがありました。今後ともよろしくお願いします。
垂水消防署高度救助隊と連携訓練を行いました。訓練目的は、大規模災害時に陸路が遮断された場合、孤立地帯へヘリコプターを使って地上隊員を投入するためのものです。3日間に及ぶ訓練で3係計15名の隊員との連携を深めることが出来ました。
6月29日、30日の2日間、兵庫県下23消防本部の指揮隊長を招いて、航空隊と地上隊の連携を強化することを目的とした「航空機連携講習会」を開催しました。
消防防災ヘリコプターは、航空隊と地上隊との緊密な連携があってこそ、その能力を最大限に発揮することができます。講習会では災害活動時の具体的な連携方法をはじめ、航空隊の使用する資機材の確認、実災害や過去に発生したヒヤリハット事例の映像を用いた研修を行い、それらを通して連携を深めました。
6月16日木曜日、サンテレビ報道部から取材を受けました。
トラブルが起きた時にも最善を尽くせるように定期的に訓練を行っているということのインタビューと、毎朝実施しているヘリコプターの点検の様子を撮影してもらいました。写真は当隊のパイロットがインタビューを受けている様子です。放送日は6月23日木曜日17時から、情報番組で放送される予定です。
航空機動隊員は、早期の医療介入を実現するため、あるいは迅速な転院搬送を実施するため、病院の屋上ヘリポートでヘリコプターに搭乗してきた医師や看護師とともに、傷病者のもとへと向かいます。
航空機動隊では、医療スタッフと緊密に連携した活動を行えるように、毎年研修会を開催しています。今回は、屋上ヘリポートを持つ神戸市内の4つの病院27名の医療スタッフに参加いただき、お互いの連携を深めることができました。
兵庫県消防学校の初任科教育生に対して航空救助の講義を行いました。教育生達は、今年度、兵庫県下の各消防本部において採用され、4月から6か月間にも及ぶ初任科教育を受けています。一人前の消防士を目指して頑張れ教育生!
六甲山でも山岳救助事案が多く発生している芦屋ロックガーデン周辺の山岳ルートを調査してきました。実際にヘリコプターを用いて上空から救助活動を実施したことのある場所を地上から確認し、今後の救助活動の向上に繋げていけるように地形の把握に努めました。
これから、ますます暑くなります。入山の際は、道迷いや転倒防止はもちろんのこと、十分な量の水分を準備するなど熱中症にも注意してください。
日中は汗ばむ気温となり、初夏を感じる季節となりました。基地の周辺には、よく見ると色鮮やかな花が咲いています。身の回りの小さな自然を感じながら今日も一日頑張ります。
年に一度の体力測定を行いました。測定内容は、筋力、筋持久力、柔軟性、敏捷性、瞬発力、心肺持久力の合計6種目です。安全、確実、そして迅速な任務遂行のためには、常に体力の維持・向上を図っていく必要があります。各職員が現状の体力を把握し、今後の体力づくりの励みとします。
この度、航空機動隊の牽引車がその役目を終えました。小柄なボディでありながら、格納庫からエプロンまでヘリコプターや電源車を牽引し続け、神戸市民の皆様の安全・安心のため、縁の下の力持ちとして34年間の任期を務めあげました。長い間、航空機動隊を支えて頂きありがとうございました。
航空隊は、空飛ぶ救急車としてヘリコプターを用いた病院から病院への転院搬送や、災害現場に医師を送りこむ医師搬送、傷病者の早期搬送等の活動を行います。
今回行った救急オペレーター訓練は、救急活動専門の業務指揮者の養成となります。
救急オペレーターは、ヘリコプターの離着陸に関する安全管理を始め、医師や看護師、地上救急隊と連携し、傷病者をいち早く医療機関へと送り届ける業務の指揮を執ります。
オペレーターとはヘリコプターでの救助・救急・消火活動の方針を決定し、隊の活動を導くリーダーの様な存在です。オペレーターになるには、航空隊員として現場経験を積み、当隊で定める数々の課題を修了しなければなりません。
そして今回、12回目の課題を無事に修了し、航空隊に新たなオペレーターが誕生しました。
*添付写真は、オペレーター訓練生が訓練クルーを集め、訓練飛行前のミーティングを行っているところです。
約1か月に及ぶ訓練項目を全て終了し、4月19日、最終の見極め訓練が行われました。最終見極めは、現場さながらの想定訓練です。
新規隊員は学んだことを活かし、無事に最終見極めを突破しました。4月25日から隊員として搭乗し、いよいよ現場に出動します。
しかし、新規隊員の訓練はこれで終わりではありません。隊員としてすべての技術を習得するため、水難救助訓練、救急オペレーター訓練と新たな課題を控えています。
航空救助隊員は、航空機を使用し救助活動を行うことから航空業界の知識も取り入れなければなりません。今回は、パイロットからフライトプラン(飛行計画)に関する講義を受けました。航空機で航行しようとする場合には、その都度、フライトプランを国土交通大臣(空港事務所または出張所の航空管制運航情報官)に通報しなければなりません。
神戸空港島の航空機動隊庁舎の北面窓からは、写真のように六甲山系が見晴らせます。
気温が暖かくなり、六甲山への登山者が増えるとともに山岳救助事案が増加しています。山中で、道迷いや熱中症、滑落等の事故を起こさないように、事前に登山の計画を立て、早めの下山を心掛けて登山を楽しんで下さい。
登山の際は、登山アプリ(登山地図)や携帯電話充電用モバイルバッテリーを必ず持参しましょう。また、近年はスマートフォンのGPS精度が向上しています。自身の位置を緯度経度で出せるように準備しておくことで、もしもの時に要救助者をより早く発見することができます。
ヘリコプターは、50時間フライトするたびに点検作業を行います。また、前回の点検からの経過日数により1ヶ月、60日、6ヶ月等の暦日点検が要求されています。今回は、ヘリ1の100時間点検と6ヶ月点検が実施されました。1回の点検は、予備日を含め5日間で計画されていますが、工期をできるだけ短くし、年間を通じ常時2機稼働体制を維持するために工程、手順の見直しや整備士を集中的に配置するなどにより実績では3~4日間で完了させています。点検の最終日には、地上試運転と試験飛行を実施し性能が基準を満たしているかを確認しています。
新規隊員養成訓練は中盤に差し掛かり、今回はロープを使ったラぺリング降下の基礎訓練を行いました。上空からのラぺリング降下は多くの危険を伴いますので、まずは訓練施設で何度も反復練習し、基本を体に染み込ませます。
地上での基本訓練を経て、ついに上空での訓練が始まりました。上空では、エンジンの騒音や揺れ、メインローター(プロペラ)からの強風といったヘリコプター特有の過酷な環境下で訓練が行われます。