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微小粒子状物質(PM2.5)とは、大気中に浮遊している粒子状物質で、粒径2.5μm以下のものです。物の燃焼などにより直接排出される場合と、硫黄酸化物・窒素酸化物・揮発性有機化合物などが環境大気中での化学反応等によって粒子化する場合があります。主な発生源はボイラー、焼却炉等のばい煙発生施設、自動車、船舶、航空機などの他、土壌や海洋、火山等から発生する自然界由来のものや海外からの越境汚染もあります。粒径が小さいことから気管を通過しやすく、肺胞など気道より奥に付着することによる呼吸器や循環器系への影響が指摘されています。
兵庫県では「PM2.5に係る注意喚起」を2013年3月から実施しています。この注意喚起は、広範囲の地域で微小粒子状物質による健康影響の可能性が懸念される場合に、広く注意を促すことを目的として行われるもので、兵庫県は県下を6地域[神戸・阪神(神戸市含む)、播磨東部、播磨西部、但馬、丹波、淡路]に区分し、各地域において、微小粒子状物質の日平均値が70μg/立方メートルを超える恐れがある場合などに発信します。
兵庫県は、ホームページで現在の発信状況を情報提供しているほか、メールによる情報配信も行っています。
PM2.5濃度に係る注意喚起発令時は、次のことを心がけてください。
特に呼吸器系や循環器系の疾患がある方や、小児、高齢者などは、より影響を受けやすい可能性がありますので、普段から健康管理を心がけるとともに、体調の変化に注意してください。
神戸市では、微小粒子状物質(PM2.5)にどのような成分が含まれているかの分析(成分分析)を行っています。この結果は国において集約され、微小粒子状物質の健康影響調査に資する知見の充実化を図るとともに、その原因物質の排出状況や生成する仕組みなどの科学的知見を集めて効果的な対策の検討を行うための資料として使用されています。
兵庫県や環境省のホームページから、より広域的な情報が得られます。
日本気象協会のホームページから、PM2.5分布予測の情報が得られます。