最終更新日:2024年7月31日
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クビアカツヤカミキリは人体に害はない昆虫ですが、幼虫がサクラやモモなどの樹木の内部を食い荒らして枯死させ、果樹園での農業被害や、桜並木への被害を発生させます。
クビアカツヤカミキリによる被害を防止するためには、何よりも早期発見・早期防除が重要です。市内でクビアカツヤカミキリに似た昆虫を発見された場合は、神戸市環境局自然環境課にご連絡ください。
※可能な場合は、写真を撮影・提供してください。
2024年7月31日記者提供資料「クビアカツヤカミキリ等の目撃情報をお知らせください」
クビアカツヤカミキリは、中国、モンゴル、朝鮮半島、ベトナムなど東~東南アジアが原産の外来昆虫です。名前のとおり首(胸部)が赤色、他は光沢のある黒色の体が特徴です。成虫の活動期は5月末から8月で、繁殖力が非常に高く、1匹のメスが樹皮に最大で1000個の卵を産むと言われています。
サクラ・ウメ・モモ・スモモ等の主にバラ科の木を好み、幼虫はこれらの樹木の内部を食害しながら成長し、この時に、木くずとフンが混ざったもの(フラス)を大量に排出します。
食害が進むと樹木が枯死してしまうため、ウメ・モモなどの果樹園での農業被害、公園や桜並木への被害が懸念されています。
これまで、神戸市内の他、近隣府県では大阪府や徳島県などで本種の生息が確認されています。
クビアカツヤカミキリの成虫 | |
フラス (褐色のかりんとう状で比較的硬い) |
クビアカツヤアミキリの生息が確認された場合は、サクラ等が植えられている場所の管理者・地権者の協力のもと、専門家の指導により、適切な対策を実施します。
対策の具体例:
①被害の著しい樹木の伐採・焼却等処分
②農薬の樹幹注入
③フラスの出ている孔への農薬注入
④樹皮を剥ぎ、幼虫を取り出して駆除
⑤成虫が拡散しないようにネットを撒く
ネット巻き(明石市内) | |
農薬の樹幹注入(写真提供:兵庫県) |