ケアライン119とは
ケアライン119とは家庭内での急病、火災、事故などの緊急時に、周りに助けを求めることが難しい方々を、「地域の方々」と「消防」が協力して救護するためのシステムです。
一人暮らしのお年寄りや障がいがある方が、氏名、住所、既往症やかかりつけ病院、緊急時に駆けつけてくれる協力者などの情報をあらかじめ登録しておくと、ケアライン119通報時に「近隣協力者の駆けつけ」と「消防署からの出動」により、速やかな救護を受けることができます。
申込みできる方
次の(1)~(3)すべての条件にあう方です。
- (1)神戸市内にお住まいの方で、システムを有効に利用することができる次のいずれかに該当する方
- ア ひとり暮らしの方で突発的に生命に危険な症状が発生する持病のある方
- イ ひとり暮らしの重度身体障がい者で緊急事態に機敏に行動することが困難な方
- ウ ひとり暮らしのお年寄り(65歳以上)で病弱なため、緊急事態に機敏に行動することが困難な方
- エ ふたり暮らしの一人がアかイの症状に該当し、昼間などひとりで過ごす時間が長い方
- オ お年寄り(65歳以上)のふたり暮らしで、そのうちのお一人がア~ウの症状に該当する方
- (2)固定電話がある方
- 注1 携帯電話には接続できません。
- 注2 IP電話は接続できます。
- 注3 構内電話交換機が設置された集合住宅等で、代表番号を通知する場合はケアライン登録できません。
- 注4 電話番号を「非通知」としている方は、「通知」に変更していただく必要があります。
- (3)受信センターからの電話による要請により、様態の確認や救護活動等におおむね5分以内に駆けつけてくれる近隣協力者の協力が得られる方
諸般の事情により近隣協力者が見つからない場合でも、登録は可能です。
申込み方法
年間を通じて申込みいただけます。
1 申込用紙による申し込み
(1)神戸市内各消防署、区役所保健福祉部で配布している申込用紙を入手します。(下記からもダウンロード・印刷可能)
(2)必要事項を記入したら、近隣協力者になってくれる方から記名してもらいます。(押印不要)
(3)お住まいの地区の民生委員に申込内容を確認してもらい、記名してもらいます。(押印不要)地区の民生委員が分からない場合は、申込書入手時に、消防署職員もしくは区役所職員に聞いてください。
(4)「申込書」を神戸市内最寄りの消防署へ提出します。
2
電子申請による申し込み
電子申請による申し込みも可能です。
※電子申請では、利用者の担当民生委員の情報が必要となります。
※電子申請による手続きには、eーKOBE(神戸市スマート申請システム)の利用者登録「ID登録」が必要です。
通報の方法
利用要件に該当すると判定された方を登録します。
- ご自宅の電話機からケアライン119緊急通報番号に通報します。
- ケアライン119受信センターとつながり、係員と通話ができます。
- 症状により、近隣協力者へ駆けつけ要請や消防署から緊急出動を行います。
話すことができない状態でも、通報した時点で登録している情報がケアライン119受信センターに表示され、誰が通報してきたのかわかります。
利用する上でのお約束
神戸市消防局 緊急通報システム「ケアライン119」は、救急車で搬送しなければならない突発的事態での救護を目的としています。
以下のような目的で利用することはできません。
- (1)緊急性のない病院搬送要請
- (2)介護補助的な要請
- (3)身の上相談等
注意事項
- 上記目的の要請を繰り返した場合、登録を削除することがあります。
- ご利用開始時に通報テストを行うよう通知しますので、必ず実施してください。
- 親族との同居や施設入居、転居、本人の死亡等により「ケアライン119」を利用しなくなった場合は、必ず最寄りの消防署へ連絡をしてください。利用者本人だけでなく近隣協力者や民生委員等の個人情報が削除されず登録されたままになってしまいます。
- 市内転居した場合、登録情報が変わるため、そのまま利用を継続することはできません。引き続き利用したい場合は、転居先の最寄り消防署へ改めて申込みが必要です。
- 緊急通報システム「ケアライン119」は、ダイヤル式電話機からでもご利用できますが、より適した電話機は以下のような電話機ですので参考にしてください。
※停電時には、電源供給されずに通報できない場合がありますので、その場合は、携帯電話や、使用可能な電話などを利用して119番通報をしてください。
その他
- より通報しやすい電話機を購入するなど日頃からの工夫や周囲の方々の気配りをお願いします。
- 短縮登録機能への緊急通報番号の登録は、ご本人、ご親族で行ってください。
- 電話機購入に対する補助制度等はありません。
地域の方々と消防が一体となって
神戸市消防局の緊急通報システム「ケアライン119」は、緊急時に周りに助けを求めることが難しい方々を、「地域の方々」と「消防」が協力して救護するためのシステムで、地域の方々の協力がかかせません。
このシステムは、人と人とのつながりで成り立っています。これまでに、駆けつけた近隣協力者が実際に応急処置を行って救急隊に引き継いだなどの多くの奏功事例があります。
また、通報者を励ましたり、救急車を誘導し救急隊に状況を説明したり、事前に預かっていた合鍵で鍵を開けてもらえるだけでも、駆けつけた救急隊は素早く救護を開始することができます。
近隣協力者になってほしいと依頼があれば、ぜひご協力をお願いします。
もしものときの「安心シート」
家庭内において急病やケガで救急車を呼んだ際に、駆けつけた救急隊や搬送先医療機関に対して、ご自身の持病や緊急連絡先などを伝える「安心シート」をご存じですか?
自宅で具合が悪くなったとき、ご自身が症状などを説明できない場合、記入された情報を、駆けつけた救急隊や搬送先の医療機関が参考にします。
安心シートについて詳しくはコチラのページをご覧ください。