ホーム > 生涯学習 > 神戸市立図書館 > 神戸市立図書館トップページ > 神戸の郷土資料 > 本を通して神戸を知る > 神戸を知る 三宮にあった競馬場
最終更新日:2023年2月10日
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明治の初め、神戸三宮に競馬場がありました。場所は生田神社の東側、生田新道から東門街にかけてです。
明治元年(1868)のクリスマス、居留地の東北部にあった砂利道のような所で、神戸初の競馬が居留地外国人により行われました。その後明治2年(1869)3月に、外国人の競馬クラブ「兵庫レースクラブ」が生まれ、生田神社の東側に競馬場が作られました。11月に新コースで第1回レースが開催されています。
やがて、鉄道の開通と人力車の普及により馬を飼う必要がなくなったことや、市街地の拡大、借地料の問題などの理由により、明治7年(1874)11月をもって競馬場は幕を閉じました。
北野の高台から海を見下ろした明治2年頃の写真を見ると、ひょうたん型をした競馬場の形が良く分かります。また、競馬の様子を浮世絵師長谷川小信が「摂州神戸西洋人馬駆之図」と題して描いています。
(写真は「摂州神戸西洋人馬駆之図」長谷川小信画)