妊婦の歯の健康づくり

最終更新日:2024年9月12日

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妊娠中は、つわりやホルモンの影響等で、口の中の状態が変化しやすく、むし歯や歯周病にかかりやすくなるため注意が必要です。体調が安定すれば歯と歯肉の健康診査を受け、病気が見つかれば治療を始めましょう。お母さんの「歯の健康」のためだけではなく、生まれてくる赤ちゃんのためにも大切なことです。

妊婦歯科健康診査を受けましょう!!

妊婦歯科健康診査は神戸市内にお住まいの妊婦の方(住民登録をしている方)に、妊娠期間中に1回、無料で受けていただけるものです。安定期に入ってすぐ、妊娠16~20週くらいに受けましょう!

市内の『実施(指定)医療機関(歯科医院)』でのみ、受診できます。母子健康手帳交付時に妊婦歯科健康診査受診券をお渡しします。

妊娠中の歯の治療

歯科健診で病気が見つかったら、治療も忘れずにはじめましょう!「お産がすんでから・・・」と考えていても、出産後1年くらいは育児に追われなかなか治療に通う機会に恵まれません。妊娠中でも歯の治療はできます。できるだけ体調の安定している妊娠16~27週頃に受けましょう。不安な場合は、産科主治医に相談しましょう。

受診するときには・・・

一般的に、歯の治療はある程度の期間がかかります。受診の時には、(1)妊娠していること(2)妊娠週数(3)出産予定日を歯科医師に告げてください。

よくある質問

  • 妊娠中の歯科治療での麻酔は大丈夫でしょうか?

通常の歯科治療で使用する量では問題ありません。安心して治療を受けてください。不安な場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。

  • 妊娠中のレントゲン検査は大丈夫なのでしょうか?

通常の歯科治療で使用する量では問題ありません。鉛入りのX線防護エプロンを着用すればさらに安心です。不安な場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。

  • つわりがひどい時は

つわりで気分が悪かったり、動作が活発でなくなるので歯をみがくのがおっくうになります。
⇒つわりがひどく歯みがきが無理な場合は、気分の良いときに丁寧に磨きましょう。
ブクブクうがいをするなど、お口の清潔を心がけましょう。

「吐きつわり」の場合

胃の内容物に胃酸が含まれているため、頻度によっては歯が溶けることがあります。
もどしたあとは、すぐに水でうがいをして、口の中をすっきりさせましょう。
・歯磨剤の味やにおいなどで吐き気をもよおす場合には、歯磨剤の使用を控えてみましょう。

「食べつわり」の場合

常に食べていないと気分が悪い場合は、むし歯になりやすい状態が長く続くことになります。
歯みがきの回数を増やす工夫をしましょう。
・食べつわりをおさえるためにガムやアメを選ぶ場合には、「シュガーレス」や「ノンシュガー」という表示のあるものなど、むし歯になりにくいものを選びましょう。

  • キシリトールってどんなものなの?

    キシリトールは白樺の木などの原料から作られる天然素材の甘味料です。糖アルコールと呼ばれる炭水化物の一種で、砂糖と同じくらいの甘さがあり、カロリーは砂糖より幾分少なめです。むし歯予防効果としては、むし歯菌(ミュータンス菌など)がプラークや酸を産生する材料にならず、むし歯菌の活動を弱めて数を減らすことがわかってきました。妊娠中から甘味料の50%以上がキシリトールである製品を選び継続して利用することで、むし歯菌の「質」を悪玉菌から善玉菌に変え、赤ちゃんへのむし歯菌感染を防ぐことができるといわれています。

お問い合わせ先

健康局保健所保健課